この人生で観ておきたい、 心に残る映画

私の心に残った映画やドラマが、誰かの明日を生きる糧になりますように

空白を満たしなさい

(1)

 

NHK土曜ドラマで放送

一度この世を去った人たちが、復生者という形でもどってくる

喜びながらも困惑する家族。

 

最初に観始めたときは、サスペンス?ファンタジー?という感じで観ていたけれど、違いました。

 

命のドラマでした。生きることに真摯に向かい合ったストーリーでした。

 

空白も、いろんな意味があるのですね。

理屈じゃわりきれないもの、考えが及ばない次元、衝動的な行動、知る由もないもの。

 

空白を満たしなさい(上) (講談社文庫)

 

空白を満たしなさい(下) (講談社文庫)

 

「人から苦悩をとったら、それは拷問だ」そのような表現が、ドラマ途中にあり、とても印象に残りました。

思い悩むときがあってもいいんじゃないかなぁ。

周りに何と言われようと、好きなだけその気分に浸るのも、その人の権利じゃないのかな。

明るい方ばかり見ていても、首が疲れちゃう…

 

そして気が済むまで考えたら、上がってくるんじゃないのかなぁ…

(上がってこないときは、もちろんしかるべき対応が必要です)

周りができることは、見守りながらその上がってくるタイミングを見計らって、エンパワメントすることなんじゃないのかなぁ…なんて思ったりしますが、実際その立場に私がなったら修行だろうなぁ。

 

生きていればいろいろあるけれど、それもそれ、とその出来事を認めてあげて、そっとわきに置いておく。

そうやって淡々と生きていくのが人生なのか。

 

そんなことを思いながら、録りだめしていた最終回を見終えました。