何気ない日常に魂が映る「こんにちは、母さん」
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スタッフ
監督 山田洋次
出演 吉永小百合 大泉洋 永野芽郁 寺尾聰
ストーリー
会社や家族の問題を抱える息子が、実家に帰省。
自分らしく凛とした姿勢で、日々の暮らしを楽しんでいる、母との物語。
・やはり山田監督の作品が好き
「学校」シリーズで魅了され、多くの作品を観てきました。
もともと大泉洋さんが大好きなので、気になっていたこの作品。
少し前に1人で観に行きました。
大きな起伏があるストーリーではないけれど、しみじみ心に染み入るものがあります。
日々の生活がドラマになる。
宮藤官九郎さんはスパイス役で、大好きです。
全てのセリフ、シーンが丁寧。
昔の映画の良さの雰囲気がただよっているようにも感じます。
大切に、手間暇かけて作り上げられた作品。
大切なプレゼントを受け取った気がしました。
個人的には、「天使め!!」と寺尾さんが言うシーンが好きです。
そして、吉永小百合さんが机に突っ伏すシーン。
ホントに美しかったです。今でも脳裏に焼き付いています。
ホームレスという社会の課題を取り上げられていることも、私には親しみやすかったです。
・プロフェッショナル「仕事の流儀」
NHKの番組で、この作品作りが取り上げられていました。
作品の裏側をみることができるのは、うれしいです。
山田監督と吉永小百合さんの後ろ姿からこの番組は始まります。
作品に対するお二人の姿勢を表しているようで、尊かった…
命をかけて作品と向き合う監督の姿勢があります。
私がそうできるのは何かな…なんて私自身にも問いかけます。
「映画に艶がある」
「魂が映る」
「願いや祈りがにおう映画」
番組で紹介された、山田監督の言葉です。
クスっと笑いながら、日々の生活の尊さを感じられた作品でした。
映画に出逢えて、幸せです(*^-^*)
母の愛は静かで熱い「湯を沸かすほどの熱い愛」
スタッフ
ストーリー
夫は失踪。それでも一人で明るく、娘を育てる母。
でも人生に残された時間がわずかだとしたら…
失踪した夫を見つけ出し、新しい家族のカタチを作っていく。
人生で大切なこと、それを生き様で教えてくれる主人公。
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同じ映画を2度観ることはほとんどない私
ですが…
久しぶりに、この映画は最初から最後まで、
きちんと2回、観させていただきました✨
やはりいい…
とってもいい。
ラストに関しては意見が分かれるところかもしれませんが。
知らなかった…
私は小栗旬さんが出演しているのかと思っていました…(私だけ?)
私にとっては、似ています💦
杉咲花さんの娘役もいい。
もちろん宮崎りえさんも。
でもやはり、みんな、いい✨
そして監督の中野量太さんは、「浅田家!」や「長いお別れ」を撮った方。
やはりこの方の作品、私は好きだなぁ。
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家族のカタチは一つじゃない
学生時代の荒波を乗り越える娘。
なかったことにしようとする学校の対応を、くつがえす娘。
それを支える母の厳しくも、温かい愛。
大切なことほど、さりげなく伝える。
そんな見え隠れする“愛”が、あふれた映画です。
一コマ一コマが好き。
厳しい現実を、淡々と表現していく。
親はいつまでも伴走できるわけではない。
子どもたちは、未来をどう生きていくのか。
ご縁あった人たちが集まって、家族になっていく。
「万引き家族」に通ずるものを、私は感じました。
いろんな人たちの愛が散りばめられていて、
泣けて泣けてしょうがない。
母の愛を知る映画
人が生きる、ということ。
「鮎子 ここにあり」。
みんな、そこに存在している。
主人公は自閉症。それは強みにもなる。「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」
- 梨泰院クラス以来、ひさしぶりにはまった韓流ドラマ
韓流ドラマをほとんど見ない私が、母のおすすめで出会ったドラマ。
すばらしかった…✨
- 特性は障害なのか、表裏一体
自閉スペクトラム症の主人公が、彼女の“強み”を活かして人生を切り開いていく。
自閉スペクトラム症という特性は、
彼女の弱みであるかもしれないけれど、
まちがいなく、強みでもある。
何事も、表裏一体なんだなぁと感じます。
くじらの出てくるシーンはとても幻想的で、私は大好きです。
癒されます...✨
- 人生と共に生きていく詩
そしてストーリー全体はもちろんすばらしいのですが、
特に印象に残ったのは、エピソード12。
「弱きを助け、強きを挫く」を体現しているかのような
生き方をしている女性弁護士が、詩を朗読します。
内容はあまりにもすばらしかったので、私は手帳に書き写したほどです。
詩に出てくる、私の心に残った印象的な言葉は、
「自分のすべきことが分かっているかのごとく、練炭は一度自分の体に火がつくと、延々と燃え続ける」
「私ではない誰かが安心して歩けるよう道を作ってあげることも知らなかった」
です。
気になる方はぜひ、ご覧ください✨
私はNetflixで観ました。
何が大切なのかわからなくなった時、
クスっと笑えて元気を出したい時、
おすすめです☆
↑久しぶりに観たら、
いろんなエピソードを思い出し、2分で泣けました(笑)
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↑ こちらはサウンドトラックCDです
どれだけ生きたかではなく、どう生きるかということ 「ラーゲリより愛を込めて」
スタッフ
監督 瀬々敬久
出演 二宮和也・北川景子・中島健人・寺尾 聰・桐谷健太・安田 顕
原作 辺見じゅん
ストーリー
辺見じゅんの小説、原作。
過酷な環境の中で光を見出す主人公の生き方。
夫の帰りを待つ家族が、前を向く姿勢。
主人公の意思をつないでいく仲間の存在。
どう生きるか、を何度も問われる。
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過去最速の涙
公開されて半年以上経ってから、1人で映画館に観に行きました。
前日にチケットを予約し、その時は観客は私一人。
もしかして貸し切り…?と思いましたが、行ってみると10人ほどの観客。
みなさん2回目かしら…と思いながら鑑賞。
もともと涙もろい私ですが、過去最速の涙。
確かに高校生の娘も「いい映画らしいよ」と言っていたけれど…
ここまでとは。
Mrs.GREEN APPLE の Soranji に放心状態。
他の方たちも、すぐには席を立たない。
ふと我に返って、前方に座っていた私は立ち上がり、
他の方々も動き出す。
希望と道義。
どう生きるか。
日常生活でうまくいかないことも多く、
自分の不器用さにあきれたりもするけれど、
私の生き方は間違っていないのかもなぁ...、
これでいいんだろうと、思えた映画でした。
自分の中の、“これだけは”を大切にしていいのではないかと。
監督は、「護られなかった者たちへ」「糸」を撮られた方。
人間の感情の荒さ、激しさに、心が揺れました。
その激情の中にある、芯となる希望。
すてきな映画をありがとうございました✨